車中泊手帖

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フェリーで車中泊はできる?航行中の車内残留は4社が不可、ペットの車内待機は2社【2026年9月】|新日本海・太平洋・さんふらわあ・津軽海峡・青函の公式ルール

フェリーの航行中に車内で過ごせるかを、新日本海フェリー・太平洋フェリー・さんふらわあ・津軽海峡フェリー・青函フェリーの公式ページで確かめました。4社は航海中に車両甲板へ立ち入れない(車に戻れない)と明記しており、フェリーで車中泊はできません。ペットの車内待機を受け付けているのは津軽海峡フェリーと青函フェリーの2社で、太平洋フェリーは短区間だけ例外があります。

更新公式ページの確認日 2026年9月29日車中泊手帖 編集部

岩の海岸沿いの砂利道に停まるキャンピングカー
写真: Erik Fabian(Unsplash)

フェリーで車中泊はできません。編集部が公式ページを読んだ5社のうち4社は、航海中に車両甲板へ立ち入れない(車に戻れない)と書いています。人が航海中に車内で過ごせると書いた会社はありませんでした。夜を越す便なら船室を予約してください。

ペットの車内待機を受け付けているのは、津軽海峡フェリーと青函フェリーの2社です。新日本海フェリーとさんふらわあは断っており、太平洋フェリーは原則断ったうえで短区間だけ例外があります。

犬を車内で待たせて渡りたいなら、所要3時間40分の函館~青森を津軽海峡フェリーで渡るのが、この5社の中で条件がいちばんはっきりしています(ペットの車内残留について|津軽海峡フェリー)。

フェリーの航行中、車内に残れるか

5社の公式ページから、人が航海中に車へ戻れるかと、ペットを車内に残せるかの記載を抜き出しました。

会社 航海中に人が車に戻れるか ペットの車内待機 原文(人の立入)
新日本海フェリー 出港後は禁止 不可 「出港後は危険防止のため、車両甲板への立ち入りは禁止です。車に戻ることはできません。」
太平洋フェリー 乗船後は出港前でも禁止 原則不可(短区間に例外) 「たとえ出港前であっても、一度ご乗船された後は下船まで車両甲板への立ち入りは禁止となり、お車へ戻ることはできません。」
さんふらわあ(大洗~苫小牧) 出港後は禁止 不可 「出港後、航海中は危険防止・保安上のため車両デッキは立ち入り禁止となり、お車に戻る事はできません。」
津軽海峡フェリー 戻れない 可(届出書・エンジン停止) 「航海中は車輌に戻ることは出来ません。」(ペットの車内残留のページ)
青函フェリー 記載なし 車で乗る場合のみ可(車内で待機) よくある質問に人の立入の記載は無い

記載のある4社とも、車両甲板のルールはよくある質問やペットの案内ページに書かれています。編集部が読んだ太平洋フェリーの運送約款には、車両甲板を名指しした条文はありません。旅客運送の部の第18条が「みだりに船舶内の立入りを禁止された場所に立ち入ること」を禁止し、自動車運送の部の第20条が、運転者に船長・係員の職務上の指示に従う義務を定めています。

新日本海フェリー 航海中の車両甲板立入とペットの車内残留(よくあるお問い合わせ) の基本データ更新日 2026年9月29日

発行元新日本海フェリー株式会社
原文の URLhttps://faq.snf.jp/航海中に車両甲板への立ち入りはできますか?-696def27463f5dc919fc6c08
要点出港後は危険防止のため車両甲板への立ち入りは禁止で、車に戻ることはできない。貴重品・e乗船券お客様控え・旅行に必要な荷物は出港前に客室へ持っていく。ペットを車に残して乗船することはできない(航海中は車両甲板が立入禁止で世話ができず、車両甲板は排気熱等で高温になるなど通常の生活環境と異なるため)。ペットはペットスペース(ペットケージ)かウィズペットルームを使い、室内で飼われている30kg以下(複数匹は合計30kg以下)が条件。犬は乗船日1年以内の狂犬病ワクチン接種が必須。航路の所要時間は約7時間(新潟〜秋田)から約31時間(敦賀〜苫小牧東港、新潟・秋田経由)
原文の引用出港後は危険防止のため、車両甲板への立ち入りは禁止です。車に戻ることはできません。(航海中に車両甲板への立ち入りはできますか?)/ペットを車に残して乗船することはできません。航海中、車を止めている車両甲板は立入禁止となるため、お世話はできません。また、車両甲板は排気熱等で高温になるなど、通常の生活環境とは異なります。(ペットを車内に置いて乗船できますか?)
施行・確認日確認日 2026-09-29

出典:

さんふらわあ(商船三井さんふらわあ)航海中の車両デッキ立入とペットの車内残留 の基本データ更新日 2026年9月29日

発行元株式会社商船三井さんふらわあ
原文の URLhttps://www.sunflower.co.jp/support/qa/pet/
要点出港後、航海中は危険防止・保安上のため車両デッキは立ち入り禁止で、車に戻ることはできない。貴重品や船内で必要な荷物はあらかじめ車から持っていく。ペットの車内残留は断っている(航海中は車両デッキが封鎖され立ち入り禁止で世話ができず、車両デッキはエアコンも無く航海時間も長時間で、ペットにとって良い環境ではないため)。ペットは同室できる部屋を予約するかペットルームに預ける。犬は乗船手続き時に1年以内に発行された狂犬病ワクチン接種の証明の提示が必要で、提示が無い場合は乗船できない(2024年7月1日出港便より)。大洗~苫小牧の所要時間は17時間45分~19時間15分(時刻表)
原文の引用出港後、航海中は危険防止・保安上のため車両デッキは立ち入り禁止となり、お車に戻る事はできません。(船内Q&A)/航海中、車両デッキは封鎖され立ち入り禁止となります。車に戻っての世話はできません。また、車両デッキはエアコンも無く航海時間も長時間で、ペットにとって良い環境ではございません。ペットの車内残留はご遠慮ください。(ペットQ&A)
施行・確認日確認日 2026-09-29

出典:

出港前なら車に戻れるか

戻れるかどうかの線は、会社で違います。

  • 太平洋フェリー: 乗船した時点で線が引かれます。出港前でも、一度乗船した後は下船まで車両甲板に立ち入れません
  • 新日本海フェリー・さんふらわあ: 線は出港です。案内の文言は「出港後は」「出港後、航海中は」です

太平洋フェリーでは、車で乗船できるのは運転手だけです。同乗者はターミナルの旅客ゲートから徒歩で乗船します。身体の不自由な人・高齢の人・小さな子ども連れで、運転手以外に大人がいない場合は、乗船手続きのときに港窓口で相談するよう案内しています。

太平洋フェリー 乗船後の車両甲板立入とペットの車両保管 の基本データ更新日 2026年9月29日

発行元太平洋フェリー株式会社
原文の URLhttps://www.taiheiyo-ferry.co.jp/koro/pet/
要点危険防止・保安上の観点から、出港前であっても一度乗船した後は下船まで車両甲板への立ち入りは禁止で、車へ戻ることはできない。乗船券・貴重品・船内で必要な荷物は、あらかじめ車から船内に持っていく。車で乗船できるのは運転手のみで、同乗者はフェリーターミナルの旅客ゲートから徒歩で乗船する(身体の不自由な人・高齢者・小さな子ども連れで運転手以外に大人がいない場合は港窓口で相談)。ペットの車両保管は原則断っている(車両甲板に空調設備がなく、乗船後から航海中は車両甲板に立ち入れず給餌・給水・排泄物の処理ができないため)。ペットハウスが満室である等、会社がやむを得ないと判断し、飼い主が利用事項に同意した場合に限り、名古屋~仙台間もしくは仙台~苫小牧間の短区間で認めることがある。名古屋~苫小牧間(約40時間)は同意があっても断る。狂犬病ワクチン・混合ワクチンを打っていない犬は乗船を断ることがある
原文の引用お客様の危険防止・保安上の観点から、たとえ出港前であっても、一度ご乗船された後は下船まで車両甲板への立ち入りは禁止となり、お車へ戻ることはできません。(よくあるご質問)/ただし、ペットハウスが満室である等、当社がやむを得ないと判断し、かつ、飼い主様が利用事項に同意された場合には、名古屋~仙台間もしくは仙台~苫小牧間の短区間利用に限り、ペットの車両保管を認めることがあります。なお、名古屋~苫小牧間は約40時間と航海時間が長いため、飼い主様の同意があったとしても車両保管をお断りしておりますのでご了承ください。(ペットとの船旅)
施行・確認日運送約款(自動車運送の部)令和6年4月3日認可。確認日 2026-09-29

出典:

フェリーの車内は何度になるか

温度の数値を公表している会社はありませんでした。3社は、車両甲板がペットの過ごせる環境ではない理由を次のように書いています。

会社 車両甲板の環境についての記載
新日本海フェリー 「車両甲板は排気熱等で高温になるなど、通常の生活環境とは異なります。」
太平洋フェリー 「フェリーの車両甲板は空調設備がなく、ペットの居住環境として非常に過酷な状況下である」
さんふらわあ 「車両デッキはエアコンも無く航海時間も長時間で、ペットにとって良い環境ではございません。」

津軽海峡フェリーは、ペットを車内に残す場合も「運航中はお車のエンジンを切っていただきます」としています。エアコンをつけたまま車内で待たせることはできません。

キャンピングカーの車内でくつろぐ犬
写真: Wild Huang(Unsplash) (Unsplash License(商用利用可・帰属表示は任意))

ペットを車内で待たせられるのはどの航路か

所要時間と、車内待機の扱いを並べました。車内待機を受け付けているのは所要90分~7時間の津軽海峡フェリーの3航路と青函フェリーで、所要15時間以上の太平洋フェリーの仙台発着の区間は例外扱い、約40時間の名古屋~苫小牧は不可です。

航路(会社) 所要時間(公式) ペットの車内待機
函館~大間(津軽海峡) 90分 可(届出書)
函館~青森(津軽海峡) 3時間40分 可(届出書)
室蘭~青森(津軽海峡) 7時間 可(届出書)
函館~青森(青函) 不明 車で乗る場合のみ可
苫小牧~仙台(太平洋) 苫小牧19時00分発・翌日10時00分着 原則不可。ペットハウス満室等でやむを得ない場合に認めることがある
仙台~名古屋(太平洋) 仙台12時50分発・翌日10時30分着 原則不可。同上
名古屋~苫小牧(太平洋) 約40時間 不可(同意があっても断る)
大洗~苫小牧(さんふらわあ) 17時間45分~19時間15分 不可
新日本海フェリー全航路 約7時間(新潟~秋田)~約31時間(敦賀~苫小牧東港、新潟・秋田経由) 不可

太平洋フェリーの行は、公式の運航区間ページの発着時刻をそのまま載せています。発着時刻から計算すると、苫小牧~仙台は15時間、仙台~名古屋は21時間40分です。

津軽海峡フェリーでは、車内待機は「わんこ対応施設」を使わない人の選択肢です。30kg以上の大型犬や犬以外のペットは、車で乗るなら車内残留になります。徒歩で乗る場合、ペットは乗せられません。青函フェリーは船内にペット専用設備が無く、ペットは車で乗る場合だけ乗船でき、航海中は車の中で待機します。

津軽海峡フェリー ペットの車内残留 の基本データ更新日 2026年9月29日

発行元津軽海峡フェリー株式会社
原文の URLhttps://www.tsugarukaikyo.co.jp/service/reserve/pet_rules/
要点客室内にペットは持ち込めない。車で利用する場合、ドッグルーム等のわんこ対応施設を使わない人・30kg以上の大型犬または犬以外のペットを連れた人は、ペットを車内残留させる。徒歩の乗船ではペットは受けない。車内残留の条件は、「ペット小獣類申込届出書」の提出、積み込み位置の指定は不可、乗下船時・航海中はペットを車から出せない、航海中は車輌に戻ることはできない、運航中は車のエンジンを切る。予約時に車内残留の希望を伝え、当日はターミナル窓口で手続きする(スマートチェックイン・オンラインチェックインは使えない)。手続きは出航の40分前まで(7月20日~8月20日は70分前まで)。所要時間は室蘭〜青森7時間、函館~青森3時間40分、函館〜大間90分
原文の引用お車でご利用の場合は、ペットは車内残留での対応をお願いしております。/「ペット小獣類申込届出書」を記入の上提出していただきます。積み込み位置の指定は承っておりませんので予めご了承ください。乗下船時・航海中はペットはお車から出せません。航海中は車輌に戻ることは出来ません。運航中はお車のエンジンを切っていただきます。(ペットの車内残留について)
施行・確認日確認日 2026-09-29

出典:

青函フェリー ペットの車内待機(よくある質問) の基本データ更新日 2026年9月29日

発行元青函フェリー
原文の URLhttps://www.seikan-ferry.co.jp/faq/
要点ペットは車で利用する場合のみ乗船できる。船内にペット専用設備が無いため、ペットを客室へ連れて行くことはできず、航海中ペットは車の中で待機となる。一般徒歩の利用ではペットは乗船できない。よくある質問には、航海中に人が車両甲板に立ち入れるかの記載は無い
原文の引用ペットはお車でご利用の場合のみご乗船できます。船内にペット専用設備がございませんのでペットを客室へお連れすることはできません。航海中ペットはお車の中で待機となります。一般徒歩でご利用の場合はご乗船出来ませんので予めご了承ください。(よくある質問)
施行・確認日確認日 2026-09-29

出典:

犬を連れて乗るとき、何を用意するか

車内に残せない3社では、ペットは船内のペットルームやペット同室の客室で過ごします。乗船の条件は会社ごとに違います。

会社 犬の条件(公式の記載) 手続き
新日本海フェリー 室内で飼われている30kg以下(複数匹は合計30kg以下)。乗船日1年以内の狂犬病ワクチン接種は必須 ペット乗船に関する利用規約に同意して予約
太平洋フェリー 狂犬病ワクチン・混合ワクチンを打っていない犬は断ることがある。移動用ケージは幅70cm×全長130cm以内 誓約書(念書)に同意
さんふらわあ 乗船手続き時に1年以内に発行された狂犬病ワクチン接種の証明を提示。提示が無いと乗船できない(2024年7月1日出港便より) ペット同伴の確約書を窓口に提出
津軽海峡フェリー(車内残留) 車内残留の条件に体重の上限の記載は無い ペット小獣類申込届出書。手続きは出航40分前まで(7月20日~8月20日は70分前まで)
青函フェリー よくある質問に条件の記載は無い 車で乗る場合のみ

津軽海峡フェリーでペットを車内に残す場合は、スマートチェックイン・オンラインチェックインが使えません。ターミナル窓口で手続きします。

自分の場合はどうすればいいか

あなたの予定 公式ページでの答え
夜行便の車内で寝て、宿代を浮かせたい できない。4社が航海中の車両甲板立入を禁止・不可と明記。船室を予約する
乗船後、出港前に車へ忘れ物を取りに行きたい 太平洋フェリーは不可。新日本海フェリー・さんふらわあは出港後から立入禁止
犬(体重30kg以上)と函館~青森を渡りたい 津軽海峡フェリーで車内残留(届出書・エンジン停止)。青函フェリーも車内待機
犬と名古屋~苫小牧を太平洋フェリーで通しで乗りたい 車内には残せない。ペットハウスを使う(1等ウィズペットはきたかみ限定)
犬と大洗~苫小牧、新日本海フェリーの各航路に乗りたい 車内には残せない。ペットルーム(ペットスペース)かペット同室の客室を予約する

試算例として、30kgを超える犬と北海道へ渡る場合を考えます。新日本海フェリーのペットスペースとウィズペットルームは30kg以下が条件で、車内残留も不可のため、条件の上では乗れません。津軽海峡フェリーなら、函館~青森の3時間40分を車内残留で渡れます。

このページが向かない人は

  • 港の近くで乗船前夜に泊まる場所を探している人には向きません。この記事は船に乗ってからのルールだけを扱っています
  • 大阪・神戸と九州を結ぶ航路(さんふらわあの関西~九州航路を含む)の公式ページは、この記事では読んでいません
  • 港へ向かう途中に高速道路で仮眠するときのルールは、SA・PAの車中泊ルールが向いています

出典

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道の駅や SA・PA の駐車場は仮眠・休憩の場所です。朝まで泊まるなら、宿泊を前提にした RVパークを予約します。

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アイドリングをせずに冷暖房や電気毛布を使うには、容量に合ったポータブル電源が要ります。

よくある質問

フェリーの車内で寝て過ごせますか?

できません。新日本海フェリー・太平洋フェリー・さんふらわあは、航海中の車両甲板(車両デッキ)への立ち入りを禁止しています。津軽海峡フェリーも、航海中は車輌に戻れないと案内しています。青函フェリーのよくある質問には、人が航海中に車へ戻れるかの記載がありません。フェリーで夜を越すなら、船室を予約してください。

出港前なら車に荷物を取りに戻れますか?

太平洋フェリーは、出港前であっても一度乗船した後は下船まで車両甲板に立ち入れません。新日本海フェリーとさんふらわあが立ち入りを禁止しているのは出港後です。どの会社に乗るときも、貴重品・乗船券・船内で使う荷物は車を離れる前に持って上がってください。

犬を車内に残してフェリーに乗れますか?

津軽海峡フェリーと青函フェリーは、車で乗る場合にペットを車内で待機させる扱いです。津軽海峡フェリーは「ペット小獣類申込届出書」の提出が要り、運航中はエンジンを切ります。新日本海フェリーとさんふらわあはペットの車内残留を断っています。太平洋フェリーは原則断っており、ペットハウスが満室の場合などに、名古屋~仙台間か仙台~苫小牧間の短区間に限って認めることがあります。名古屋~苫小牧間は認めていません。

フェリーの車両甲板は暑いですか?

3社が、車両甲板はペットが過ごせる環境ではないと書いています。新日本海フェリーは「排気熱等で高温になる」、太平洋フェリーは「空調設備がなく」、さんふらわあは「エアコンも無く」としています。温度の数値を公表している会社はありませんでした。

この記事の更新

  • 2026年9月29日初版。新日本海フェリー・太平洋フェリー・さんふらわあ・津軽海峡フェリー・青函フェリーの公式FAQ・ペット規約から、航海中の車両甲板立入とペットの車内待機の記載を掲載

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