雪の予報が出たら、出発の前日に気象庁の大雪の情報と、国土交通省の「冬の道路情報」で、目的地までの道が通れるかを確かめてください。 高速道路は、雪が降っていない区間も含めて先に止める「予防的通行止め」を行う場合があり、全国 13 区間ではスタッドレスタイヤでもチェーンが無いと通れない「チェーン規制」があります。泊まる場所は、道の駅ではなく宿泊を前提にした RVパークを予約し、立ち往生して車内で過ごすときはマフラーの周りの雪を取り除きます。
雪の日、通行止めや閉鎖はどこで確かめるか
確かめる場所は、知りたいことごとに分かれています。国土交通省の「冬の道路情報」は、「各地域の道路の積雪情報など、雪みちの安全なドライブに役立つ主な情報のリンク集」です。まずここを開き、目的地の地域の公式サイトへ進みます。
| 知りたいこと | 公式の窓口 | 公式の説明(原文) |
|---|---|---|
| 雪がどれだけ降るか | 気象庁「今後の雪」 | 「積雪の深さと降雪量について 24 時間前の状況から 6 時間先までの予報を一体的に確認できる」 |
| 全国の雪道の状況 | 国土交通省「おしえて!雪ナビ」 | 「全国の雪みち情報を発信しています」 |
| 地域ごとの道路・峠の情報 | 国土交通省「冬の道路情報」 | 北海道から九州(阿蘇地区)まで、地域・県ごとの公式サイトへのリンク |
| 冬のあいだ閉鎖される道 | 同じページの案内から日本道路交通情報センターへ | 「冬期になると閉鎖される道路があります。」 |
| 高速道路の通行止め・規制 | 各 NEXCO の道路交通情報(東日本はドラぷら) | 「リアルタイム交通情報、渋滞予測や現在行われている交通規制をご確認頂けるサイトです。」(ドラぷら) |
国土交通省・気象庁・高速道路会社が公表している、雪の日の通行規制の考え方は次のとおりです。
| 公式ルール | 発行元 | 要点 | 原文の引用 |
|---|---|---|---|
| 気象庁「大雪に関する情報について」 | 気象庁 | 5日先までの早期注意情報、おおむね3~6時間前の大雪警報、短時間の大雪に対する気象防災速報(短時間大雪)を段階的に発表する。「今後の雪」で24時間前から6時間先までの積雪・降雪を確かめられる。 | 「気象防災速報(短時間大雪)」が発表された地域では、不要不急の外出を控えていただき、また他の地域からもその地域に向かわないことが肝要です。 |
| 国土交通省「チェーン規制について」 | 国土交通省 道路局 | チェーン規制は大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪時に、直轄国道 6 箇所・高速道路 7 箇所で行う。スタッドレスタイヤや 4WD でもチェーンが無いと通れない。 | スタッドレスタイヤを着けていても、タイヤチェーンをしていない自動車はチェーン規制中に通ることはできません。 |
| 国土交通省「おしえて!雪ナビ」予防的通行規制区間 | 国土交通省(北陸雪害対策技術センター) | 国が管理する道路で、大雪時に立ち往生しやすい場所等を予防的通行規制区間とし、チェーン装着指導や通行止めによる集中除雪を行う場合がある。区間は地図で確認できる。 | 大雪時にチェーン装着指導や通行止めによる集中除雪を実施する場合がありますのでご協力をお願いいたします。 |
| 首都高速道路・NEXCO東日本・NEXCO中日本「高速道路の予防的通行止めの考え方」(令和7年12月5日) | 首都高速道路株式会社・東日本高速道路株式会社・中日本高速道路株式会社 | 大雪時は車両滞留を避けるため予防的通行止めを行う場合があり、降雪が無い又は少ない区間も対象になりうる。通行止めになったら降雪地域を避けた広域迂回を求め、高速道路を降りるときは通行止め端末ICの手前のICで降りるよう求めている。 | 降雪が無い又は少ない区間も含めて予防的通行止めを行う場合があります。 |
4 件・最終更新 2026年9月24日
気象庁のどの情報が出たら、出発を見直すか
気象庁は、大雪のおそれに応じて段階的に情報を出しています。車中泊の予定に当てはめると、次の順に届きます。
| いつ | 気象庁の情報 | 気象庁の説明(原文) |
|---|---|---|
| 5日先まで | 早期注意情報(警報級の可能性) | 「5日先までに警報級の大雪が予想されている時には、「早期注意情報(警報級の可能性)」を発表して注意を呼びかけます。」 |
| 数日〜1日前 | 気象解説情報 | 「大雪となる概ね数日から1日程度前に、警報・注意報に先立って現象を予告し、注意を呼びかけるために、情報を発表することがあります。」 |
| 3〜6時間前 | 大雪警報 | 「社会的影響の大きい災害が起こるおそれのある時には、そのおおむね3~6時間前に「大雪警報」を発表しています。」 |
| 降っている最中 | 気象防災速報(短時間大雪) | 「おおむね3時間で20から25センチ、または6時間で30から40センチの降雪を観測し、その後も警報級の降雪が続くと予想される場合に発表します。」 |
気象防災速報(短時間大雪)は、令和8年5月に「顕著な大雪に関する府県気象情報」から名称が変わった情報で、新潟・富山・石川・福井、福島(会津地方)・山形、滋賀・京都・兵庫、広島・岡山・鳥取・島根、岐阜(関ケ原町付近)で運用されています。気象庁は、この情報が出た地域では「不要不急の外出を控えていただき、また他の地域からもその地域に向かわないことが肝要です」と書いています。
気象庁は、雪の少ない地域の車が雪の多い地域へ移動して立ち往生し、「その車両を先頭に大規模滞留が発生するケースがしばしばみられます」とも書いています。雪に慣れていない地域から雪国へ車中泊に行く人は、この情報が出た時点で行き先を変えます。
高速道路は、雪が降っていない区間でも止まるか
止まることがあります。首都高速道路・NEXCO東日本・NEXCO中日本は、令和7年12月5日の資料「高速道路の予防的通行止めの考え方」で、次のように案内しています。
| 会社 | 資料の記載(原文) |
|---|---|
| 首都高速道路 | 「降雪時による車両滞留を回避するため、「予防的通行止め」を実施する場合があります」「降雪が無い又は少ない区間も含めて予防的通行止めを行う場合があります。」 |
| NEXCO東日本 | 「高速道路ご利用中に通行止めとなった場合は、通行止め区間に応じて降雪地域を避けた広域迂回にご協力くださいますようお願いいたします。」 |
| NEXCO中日本 | 「高速道路を降りる場合は通行止め端末ICの手前のICで降りていただくよう、ご協力をお願いいたします。」 |
首都高速道路は、参考として 2024年2月5日の大雪で「通行止め総延長 約215km(総延長の約7割)」「通行止め路線数 21路線」「通行止め時間 53時間」だったと示しています。
NEXCO東日本は、関東支社の管内で雪の降り方ごとに止まる区間と迂回の道を示しています。高速道路と並行する国道が同時に止まるのが特徴です。
| 雪の降り方(資料の見出し) | 通行止め区間 | 迂回の案内 |
|---|---|---|
| 冬型気圧配置(群馬北部に大雪) | E17関越道、国道17号 | E18上信越道またはE4東北道等 |
| 冬型気圧配置(長野に大雪) | E18上信越道、国道18号 | E17関越道等 |
| 冬型気圧配置(群馬北部・長野に大雪) | E17関越道・E18上信越道、国道17号・国道18号 | E4東北道等 |
| 冬型気圧配置(那須地区に大雪) | E4東北道、国道4号 | E6常磐道等 |
NEXCO中日本は、関東地域〜沼津市付近で強い雪が予測される場合、東名高速道路の沼津IC〜清水JCT(上り線)と新東名高速道路の長泉沼津IC〜新清水JCT(上り線)を含めて予防的通行止めを行う可能性があるとしています。国土交通省も令和8年1月19日の緊急発表で「広範囲で高速道路とそれに並行する国道等が同時に通行止めとなる場合があります」と書いています。
チェーン規制はどこで、スタッドレスでも止められるか
国土交通省によると、チェーン規制は「大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪があるときに行います」。規制中は「スタッドレスタイヤを着けていても、タイヤチェーンをしていない自動車はチェーン規制中に通ることはできません」。4WD 車も同じで、スプレーのように薬剤を吹き付けるタイプでは通れません。
| 道路 | 都道府県 | 箇所名 | 区間 | 延長(km) |
|---|---|---|---|---|
| 国道112号 | 山形県 | 月山道路 | 西川町月山沢~鶴岡市田麦俣 | 15.2 |
| 国道138号 | 山梨県・静岡県 | 山中湖・須走 | 山梨県山中湖村平野~静岡県小山町須走字御登口 | 8.2 |
| 国道7号 | 新潟県 | 大須戸~上大鳥 | 村上市大須戸~村上市上大鳥 | 15.3 |
| 国道8号 | 福井県 | 石川県境~坂井市 | あわら市熊坂~あわら市笹岡 | 3.2 |
| 国道54号 | 広島県・島根県 | 赤名峠 | 広島県三次市布野町横谷~島根県飯南町上赤名 | 2.5 |
| 国道56号 | 愛媛県 | 鳥坂峠 | 西予市宇和町~大洲市北只 | 7.0 |
| E18 上信越道 | 新潟県・長野県 | 上信越道 | 信濃町IC~新井PA(上り線) | 24.5 |
| E20 中央道 | 山梨県 | 中央道 | 須玉IC~長坂IC | 8.7 |
| E19 中央道 | 長野県 | 中央道 | 飯田山本IC~園原IC | 9.6 |
| E8 北陸道 | 石川県・福井県 | 北陸道 | 丸岡IC~加賀IC | 17.8 |
| E8 北陸道 | 福井県・滋賀県 | 北陸道 | 木之本IC~今庄IC | 44.7 |
| E73 米子道 | 岡山県・鳥取県 | 米子道 | 湯原IC~江府IC | 33.3 |
| E74 浜田道 | 広島県・島根県 | 浜田道 | 大朝IC~ 旭IC | 26.6 |
行き先への道がこの表の区間を通るなら、タイヤチェーンを積み、国土交通省が「駆動輪にタイヤチェーンを着けることが基本です」としているとおり、駆動輪に着けられるかを出発前に試しておきます。国の道路には、このほかに「予防的通行規制区間」があり、大雪時に「チェーン装着指導や通行止めによる集中除雪を実施する場合があります」。区間は「おしえて!雪ナビ」の地図で見られます。
冬のあいだ閉鎖される道は、どこで調べるか
峠道や山あいの県道には、冬のあいだずっと通れない道があります。国土交通省の「冬の道路情報」は、地域ごとの冬期通行止めの公式ページにリンクしています。たとえば東北地方整備局は「東北地方の冬期閉鎖路線情報」として、青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の道路担当課のページを並べています。
カーナビや地図アプリが案内する道が、冬期閉鎖の区間を通ることがあります。泊まる RVパークまでの最後の数十キロに峠があるときは、その県のページで閉鎖区間を確かめておきます。
立ち往生して車内で夜を越すとき、何に気をつけるか
JAF は、2015年2月16日に北海道旭川市で、雪に埋もれた車の車内の一酸化炭素(CO)濃度を測っています。テストの背景には「吹雪による停車時やスキー場での仮眠時に危険なのが「車内の一酸化炭素(CO)中毒」」とあります。エンジンをかけ、エアコンを外気導入にした条件です。
| 条件 | 結果(JAF の原文) |
|---|---|
| 対策なし | 「開始直後から濃度が上がり、16分後に短時間暴露限度の400ppmに上昇。その後、6分で測定上限値である1,000ppmに達した。」 |
| マフラー周辺を除雪 | 「終始COはほとんど検知されなかった。」 |
| 窓を5cmほど開ける | 「開始5分で100ppm台に上昇、しばらく増減を繰り返したのち、約40分後に短時間暴露限度の400ppmに上昇し、その後すぐに800ppm台になった。」 |
JAF は、1,000ppm を身体への影響が「3時間ほどで致死」という状態としています。また「エアコンが内気循環でも、車体の隙間などから排ガスが車内に入る危険性がある」と書いています。JAF の案内は次の 3 つです。
- 「一酸化炭素(CO)中毒を防止するために最も重要なのが、マフラーの周辺を定期的に除雪することです。」
- 「降雪時に車内にとどまる際には、できるだけエンジンを切るようにしましょう。」
- 「冬場は万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。」
JAF は、窓を開けたテストの結果について「車の周囲の状況や風向き、エアコンの設定などで変わるため、今回安全だった条件でも危険になる場合があります。」とも書いています。
雪の日は、どこに泊まるか
泊まる場所は、宿泊を前提にした RVパークです。国土交通省は道の駅について「車内で仮眠をとるなどしていただくことはかまいません」としたうえで、「駐車場など公共空間における宿泊利用は基本的にご遠慮いただいています」と案内しています(道の駅の公式見解)。SA・PA の扱いは SA・PA の車中泊ルールにまとめています。
冬でも使える RVパーク(融雪・屋内・電源)は、冬でも使える RVパークに施設ページの原文で並べています。エンジンを切って夜を越すための電気毛布の電源は、1000Wh クラスのポータブル電源の比較を見てください。
向かない人
- 雪道の運転やチェーンの着け外しをしたことがなく、行き先が上のチェーン規制 13 区間を通る人。雪の予報が出た時点で、日程か行き先を変えるほうが確実です
- 予約をせずに、雪が降ってから泊まる場所を探したい人。予防的通行止めは、雪が降っていない区間も含めて先に行われることがあります
雪の予報が出たら、出発前にすること
- 気象庁の早期注意情報と「今後の雪」で、行き先に警報級の雪が予想されていないかを見る
- 国土交通省の「冬の道路情報」から、行き先の地域の道路情報と冬期閉鎖の路線を確かめる
- 道がチェーン規制 13 区間や予防的通行規制区間を通るなら、チェーンを積み、駆動輪に着けられるかを試す
- 高速道路は NEXCO の道路交通情報で通行止めの予定を見て、止まったときの迂回の道を決めておく
- 泊まる RVパークを予約し、スコップ・防寒着・毛布を車に積む
出典
- 国土交通省「道路:冬の道路情報」(確認日 2026-09-24)
- 国土交通省 冬の道路情報 公式サイト「おしえて!雪ナビ」(確認日 2026-09-24)
- おしえて!雪ナビ「予防的通行規制区間」(確認日 2026-09-24)
- 国土交通省「道路:雪防災(チェーン規制について)」(確認日 2026-09-24)
- 国土交通省 東北地方整備局「東北のみち情報(冬期閉鎖路線情報)」(確認日 2026-09-24)
- 気象庁「大雪に関する情報について」(確認日 2026-09-24)
- 気象庁「今後の雪(降雪短時間予報)」(確認日 2026-09-24)
- 気象庁 報道発表「大雪に対する国土交通省緊急発表」(令和8年1月19日)(確認日 2026-09-24)
- 首都高速道路・東日本高速道路・中日本高速道路「高速道路の予防的通行止めの考え方 ~大雪時の高速道路ご利用の注意事項~」(令和7年12月5日、国土交通省 関東地方整備局掲載)(確認日 2026-09-24)
- ドラぷら(NEXCO東日本)「道路交通情報」(確認日 2026-09-24)
- JAF「クルマが雪で埋まった場合、CO中毒に注意(JAFユーザーテスト)」(確認日 2026-09-24)
- JAF クルマ何でも質問箱「雪で埋まった場合の一酸化炭素中毒の危険性とは?」(確認日 2026-09-24)
- 国土交通省 道路局 道の相談室:休憩施設「道の駅」(確認日 2026-09-24)