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車中泊のマナー10か条とは?日本RV協会の公式ルールとSA・PA・道の駅の禁止事項|アイドリング条例とゴミの扱い【2026年9月】

車中泊のマナーの土台は、日本RV協会が公共駐車場向けに出している「マナー10ヶ条」です。10 か条それぞれを、国土交通省の道の駅の見解、NEXCO中日本の SA・PA の禁止事項、東京都のアイドリング・ストップ条例の原文と並べ、道の駅・SA・PA とRVパークで何が変わるかをまとめました。

2026年9月25日 更新公式ページの確認日 2026年9月25日車中泊手帖 編集部

夜の野原に停まる小さなキャンパー
写真: Devon MacKay(Unsplash)

車中泊のマナーは、日本RV協会の「公共駐車場におけるマナー10ヶ条」を基準にしてください。 道の駅や SA・PA での休息は「必要最小限の仮眠」にとどめ、車外にイスやテーブルを出さず、ゴミは持ち帰り、エンジンは止める。このうち仮眠まで・ゴミ・エンジンの 3 つは、国土交通省・NEXCO中日本・東京都の公式ルールにも同じ趣旨の定めがあります。朝まで泊まる日やイスを広げて過ごしたい日は、公共の駐車場ではなく、車中泊を前提にした RVパークを使うのが結論です。

駐車場に停まるシルバーのミニバン
道の駅の駐車場は休憩施設。仮眠はかまわないが、宿泊目的の利用は遠慮を求められている 写真: Ingmar Larsen(Unsplash) (Unsplash License(商用利用可・帰属表示は任意))

車中泊のマナー10か条は、誰が決めたものか

10 か条は、一般社団法人日本RV協会が「くるま旅を楽しむ方々へのお願い」として公開しているものです。協会は、道の駅や SA・PA などの公共駐車場で「不当に長く滞在したり、生活ゴミを不法投棄する事例があるという声が一部の駐車場管理者およびメディアから寄せられます」と書き、そのうえで「公共駐車場におけるマナー10ヶ条」を提案しています。

同じ 10 か条は、くるま旅クラブの公式サイトにも「「日本RV協会(JRVA)」ならびに「くるま旅クラブ」からのお願い」として載っています。キャンピングカーに限らず、車中泊をする人が公共の駐車場で守る最低限の線として読めます。

10 か条の原文と、同じことを定めた公式ルール

左が日本RV協会の 10 か条の原文、右が道の駅・SA・PA・自治体の公式ルールのうち、同じ行為に触れている記載です。右の列が空の行は、この記事で読んだ公式ルールに対応する記載が無かった項目です。

# 日本RV協会の 10 か条(原文) 同じ行為についての公式ルール(原文)
1 長期滞在は行わない:「休息は必要最小限の仮眠にとどめ、連泊・長期滞在を行わないでください」 国土交通省(道の駅)「駐車場など公共空間における宿泊利用は基本的にご遠慮いただいています」/NEXCO中日本「休憩やお食事、お買い物などの目的以外で長時間にわたる駐車をおこなうこと」を禁止
2 キャンプ行為は行わない:「オーニングを広げたり、イス・テーブル・バーナーなどを車外に持ち出してキャンプ場代わりに使わないでください」 NEXCO中日本「みだりに火気の使用をすること(バーベキュー、花火など)」を禁止
3 許可なく公共の電源を使用しない ―
4 ゴミの不法投棄はしない:「生活ゴミは、ゴミ箱があっても投棄しないでください」 NEXCO中日本「所定のゴミ箱以外に物を捨てること。(なお、高速道路外からの持ち込みゴミを捨てることはご遠慮ください。)」を禁止
5 トイレ処理は控える:「カセットトイレやポータブルトイレの処理は控えましょう」 ―
6 グレータンクの排水は行わない:「その場で垂れ流したり、側溝に流したりしないように」「施設に許可なく給水することはやめましょう」 ―
7 発電機の使用には注意を払う:「他の利用客が休息している時や近所に民家があるような場所では、使用しないようにしましょう」 ―
8 オフ会の待ち合わせは慎重に:「駐車場を占拠して騒いでいると誤解されないように振る舞いましょう」 NEXCO中日本「許可なく募金、署名活動、演説または集会などをおこなうこと」を禁止
9 車椅子マークの所に駐車しない:「健常者のみが乗車している場合は駐車しないようにしましょう」 NEXCO中日本「所定の区分(小型車、大型車、特殊大型車および障がい者など)以外の駐車ますに駐車すること」を禁止
10 無駄なアイドリングはしない:「エンジンストップを心がけECOドライブを行いましょう」 NEXCO中日本「空ぶかしや不必要にエンジンを作動させること」を禁止/東京都「駐車、または停車する時は、エンジンを停止する(アイドリング・ストップ)義務があります」

日本RV協会の 10 か条は「お願い」ですが、右の列の NEXCO中日本の項目は「禁止事項」です。NEXCO中日本は「この禁止行為をされたお客さまへは、行為の中止または施設からの退去を求める場合や警察への通報などをおこなう場合があります」と書いています。

道の駅と SA・PA では、どこまでが「仮眠」か

どちらも休憩のための施設で、宿泊の場所ではありません。国土交通省は道の駅について次のように答えています。

「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間利用できる休憩施設であるので、運転の途中で疲労回復のために車内で仮眠をとるなどしていただくことはかまいません。ただし、駐車場など公共空間における宿泊利用は基本的にご遠慮いただいています※。

注の「※」には「別途、宿泊利用のための駐車スペースを設けている「道の駅」もあります」とあり、詳細は各道の駅のホームページで確かめるよう案内しています。SA・PA について NEXCO中日本は、SA・PA を「休憩やお食事、お買い物などをしていただく施設」とし、それ以外の目的の長時間の駐車と、「車両を放置したまま SA・PA から立ち去ること」を禁止しています。日本RV協会の 10 か条の 1 条目も、キャンピングトレーラーを公共の駐車場に置いたまま「ヘッドのみで遠出するようなことは避けましょう」と書いています。

道の駅ごとの公式見解は道の駅で車中泊はできるのか、NEXCO 東・中・西の規則はSA/PA の公式ルールにまとめています。

エンジンを止めるのは、マナーか、条例の義務か

東京都では条例の義務です。東京都環境局は、環境確保条例で「自動車等(※)を駐車、または停車する時は、エンジンを停止する(アイドリング・ストップ)義務があります」とし、原動機付自転車も対象としています。20台以上の駐車場の設置者と管理者には、看板の掲示などで利用者に周知する義務があります。違反した場合は「必要な措置をとることを勧告します」、勧告に従わないときは「違反者の氏名などを公表します」としています。

義務から外れる場合として、東京都は信号待ちや渋滞、人の乗り降りなどのほか、「やむを得ないと認められる場合」を挙げています。その例の一つが次の記載です。

熱中症による生命の危険が生じるおそれがある中で、運転者が自動車から離れることができないなどやむを得ない事情がある場合。ただし、必要な時間に限るとともに、近隣住民等に十分配慮した場所とする必要があります。

東京都以外の道府県・市区町村の条例は、この記事では確かめていません。旅先の自治体のページで「アイドリング・ストップ」を調べると、義務か努力のお願いかが分かります。エンジンを止めたまま冷暖房を使う電源はポータブル電源 1000Wh クラスの比較、車内の一酸化炭素は車中泊の安全で公式資料を並べています。

RVパークに泊まれば、何をしてもよいのか

RVパークは日本RV協会が認定した車中泊施設で、協会は開設の条件に「24時間利用が可能なトイレ」「100V電源が使用可能」「ごみ処理が可能」「複数日の利用が可能」などを挙げています。10 か条で公共の駐車場では控える電源・ゴミ・連泊が、RVパークでは施設の用意した範囲で使えます。

ただし、キャンプ場とは違います。RVパークなどの車中泊施設を案内しているくるま旅クラブは「くるま旅施設は、車中泊可能な駐車場です。キャンプ行為はできません。」と書き、施設を使うときの禁止・注意事項を次のように挙げています。

くるま旅施設利用時の禁止・注意事項(原文)
駐車中は、必ずエンジンを停止して下さい(アイドリング禁止)。
車外での活動・行為(火気の使用、バーベキュー、花火など)禁止。
発電機の使用及び騒音等、周辺(車中泊客)に迷惑のかかる行為禁止。
ゴミ・吸い殻などのポイ捨て、不要物の置き去り禁止。
利用するくるま旅施設の利用規則を厳守。
洗面所等での炊事・洗濯は禁止。

ゴミについては「旅の最中に出たゴミは、ご自宅までお持ち帰りいただくのが基本ルールです」としたうえで、分別や指定ゴミ袋、量によっては処理を引き受ける施設もあるので現地で相談するよう書いています。ペット連れには、食事や入浴の入館にペットを連れて入れないこと、敷地外ではリードでつなぐことなど 4 項目を求めています。道の駅併設の RVパークは道の駅併設の RVパーク 全国一覧にあります。

公式ルールの原文と確認日

この記事で使った公式ルールの要点と原文です。発行元のページが変われば、この表も直します。

公式ルール発行元要点原文の引用
日本RV協会「公共駐車場におけるマナー10ヶ条」一般社団法人日本RV協会道の駅や高速道路の SA・PA などの公共駐車場で守るマナーとして、長期滞在・キャンプ行為・許可のない公共電源の使用・ゴミの不法投棄・トイレ処理・グレータンクの排水・発電機・オフ会の集合・車椅子マークの区画への駐車・無駄なアイドリングの 10 項目を挙げている。道の駅や高速道路のSA・PAなどは宿泊施設ではないので、そこにおける休息は必要最小限の仮眠にとどめ、連泊・長期滞在を行わないでください。
くるま旅クラブ「くるま旅施設利用時の禁止・注意事項」くるま旅クラブRVパークなどのくるま旅施設(車中泊可能な駐車場)の利用時の禁止・注意事項として、駐車中のエンジン停止、車外での火気・バーベキュー・花火の禁止、発電機の使用や騒音など周辺に迷惑のかかる行為の禁止、ゴミ・吸い殻のポイ捨ての禁止、施設の利用規則の厳守、洗面所等での炊事・洗濯の禁止を挙げている。ゴミは自宅に持ち帰るのが基本ルールとしている。くるま旅施設は、車中泊可能な駐車場です。キャンプ行為はできません。マナーを守ってご利用ください。
東京都 環境確保条例のアイドリング・ストップ義務東京都環境局東京都は環境確保条例で、自動車等を駐車・停車するときのエンジン停止を運転者に義務付けている。20台以上の駐車場の設置者・管理者には看板の掲示などで周知する義務がある。違反には勧告を行い、従わないときは違反者の氏名などを公表するとしている。自動車等(※)を駐車、または停車する時は、エンジンを停止する(アイドリング・ストップ)義務があります。

3 件・最終更新 2026年9月25日

向かない人

  • 公共の駐車場で、イス・テーブルを出して食事をしたい人。10 か条の 2 条目で控えるよう求められている行為なので、キャンプ場を選びます
  • 電気を使いながら数日同じ場所に泊まりたい人。RV-Park.jp は道の駅のマナーとして「電気を使用する場合はRVパークをご利用ください」と書いています

出発前に確かめること

  1. 泊まる場所が、道の駅・SA・PA(仮眠まで)か、RVパークなどの車中泊施設(宿泊可)かを決める
  2. 道の駅に泊まる予定なら、その道の駅のホームページで宿泊利用のための駐車スペースがあるかを見る
  3. ゴミ袋を車に積み、生活ゴミは持ち帰る前提にする
  4. 旅先の自治体のアイドリング・ストップの扱いを調べる
  5. RVパークを使う日は、施設の利用規則(ペット・発電機・ゴミの扱い)を予約ページで読む

出典

よくある質問

車中泊のマナーで、公式に決められたものはありますか

日本RV協会が「公共駐車場におけるマナー10ヶ条」を出しています。長期滞在をしない、キャンプ行為をしない、許可なく公共の電源を使わない、ゴミを不法投棄しない、トイレ処理を控える、グレータンクの排水をしない、発電機の使用に注意する、オフ会の待ち合わせは慎重に、車椅子マークの所に駐車しない、無駄なアイドリングをしない、の 10 項目です。

道の駅や SA・PA で朝まで寝てもよいですか

国土交通省は道の駅で「車内で仮眠をとるなどしていただくことはかまいません」としたうえで、「駐車場など公共空間における宿泊利用は基本的にご遠慮いただいています」と案内しています。NEXCO中日本も、休憩・食事・買い物以外の目的で長時間にわたる駐車を禁止事項に挙げています。朝まで泊まるなら RVパークなどの車中泊施設を選びます。

暑い日や寒い日に、エンジンをかけたまま休んでもよいですか

東京都は環境確保条例で、駐車・停車するときのエンジン停止を運転者に義務付けています。例外として「熱中症による生命の危険が生じるおそれがある中で、運転者が自動車から離れることができないなどやむを得ない事情がある場合」を挙げていますが、「必要な時間に限るとともに、近隣住民等に十分配慮した場所とする必要があります」としています。

車中泊で出たゴミは、SA・PA や道の駅のゴミ箱に捨ててもよいですか

日本RV協会は、旅行中や移動中に出た生活ゴミは「ゴミ箱があっても投棄しないでください」としています。NEXCO中日本も「高速道路外からの持ち込みゴミを捨てることはご遠慮ください」と案内しています。くるま旅クラブは、ゴミは自宅に持ち帰るのが基本ルールで、量などによっては処理を引き受ける施設もあるとしています。

この記事の更新

  • 2026年9月25日初版。マナー10ヶ条は日本RV協会、RVパークの条件は日本RV協会、道の駅の扱いは国土交通省、SA・PA の禁止事項は NEXCO中日本、アイドリング・ストップ義務は東京都環境局、RVパーク等の利用時の禁止事項はくるま旅クラブの公式ページで確認

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